archives

Creative Office 世界初、国際空港格納庫内のクリエイティブオフィス

羽田空港至近にある航空機の格納庫の一角に、企業のブランディング、デザイン、ロボットの企画、広報、製造アドバイスまで行う日本ブランド政策のオフィスがある。デザイナーでもある同社代表取締役の炭本直彦氏がデザインし、大型格納庫のオフィス棟の一部分をリノベーション。事務所から格納庫が見渡せる特別な空間を手に入れた。炭本氏は、「世界の窓口の国際空港にオフィスをと考えた。毎日のように航空機が見られる環境にわくわくしている。」と話す。学生時代、ミラノで倉庫リノベーションの事例を見て、倉庫をリノベーションしたオフィスへの憧れを膨らませていたという。

「COSMOS」をコンセプトにした白と黒を基調にしたオフィスは、天井照明を星に見立て御影大理石の床に反射させる事により、「創造の宇宙(COSMOS)」を表現しており、ここから無限のクリエイションがうまれる事を期待し、デザインしたという。

印象としては、間接照明で柔らかく照らされ、シャープでありながら、温かみも感じさせる。天井は、梁や配管を見せた無骨なイメージ。壁はコンクリートを白く塗装し、ホワイトキューブ調でまとめている。仕切りのパーテーションは、ガラス製でシャープな雰囲気だ。
シンプルでシック、機能的な炭本氏のデザインが伝わる個性的なオフィスは、顧客にデザインの力を訴える。

同社は、日本の地域それぞれの特性を活かした強いブランドを増やし、これらの地域を魅力ある一つのまとまりとして戦略的に全世界へ伝えることが必要であると考えている。「地場産業の振興」「地域特産の振興」「地域観光の振興」を行い、「地域から世界への発信」を行う。この営みに、デザインを基軸として貢献する企業体の実現を目指している。

その実現のためデザインの力で、中小企業を活性化する様々な提案を打ち出し、ロゴ、名刺、封筒、社屋などのデザインから新規商品開発、企画、プロモーション、広報など中小企業を魅力的にブランディングする戦略をシームレスで提供している。顧客は地方の中小企業が多く、羽田空港の近くに事務所を構えたことで来訪しやすくなったと好評だ。
炭本氏は、今年NiKKi Fron 社の新社屋のデザインにより、2012年度のグッドデザイン賞を受賞している。同社の名刺、封筒などもデザインし、会社全体のイメージアップに貢献。社員の方々からも「会社に来るのが楽しい」「モチベーションが上がる」「より頑張ろうと思う」という声が多く寄せられたと言う。また、炭本氏は前職のフラワー・ロボティクス時代からグッドデザイン賞をはじめ数々の受賞歴がある。

炭本氏は、「新オフィスは、新しい発想がうまれる、気持ちのよい空間。ここから日本を元気にするお手伝いをしていきたい」と少年のように瞳を輝かせて話す。すぐそばで航空機が眺められる特別なオフィスは、大人の男を少年に戻す魅力的な環境。ここから、デザインの力で日本を元気にする数々の提案が生まれていくだろう。

 

日本ブランド政策株式会社
代表取締役 炭本 直彦
東京都大田区羽田空港
japanbrandpolicy.com/